酒とタバコと猫の日々

え、ただの日記ですよ。

お酒と映画で日頃の疲れをリセット

1日の終わりにグラスを片手にゆったりと寛いで、好きな洋画を鑑賞するのは至福の時間ね。せっかくなのでアルコールと相性のいいのでもないかと探してみると、ずいぶん前に劇場で公開されてDVD化された作品が。
2015年作「ハイネケン誘拐の代償」、監督はダニエル・アルフレッドソン。

アムステルダムの老舗酒造メーカー「ハイネケン」の経営者が拉致されるのが大まかなあらすじなんだけど、なんとこれが本当にあった話なんだって。事件の舞台裏が捜査機関の視点ではなく、犯人サイドから明かされていくのも斬新で。
この犯人というのが全くの素人集団、自転車操業で続けていた事業がそろそろヤバくなってきたところ。行き当たりばったりで計画性もなく、「しっかりしろ!」と渇を入れたくなる。

そもそも実行犯は5人組で幼馴染みでもあり、ビジネスパートナーでもあり家族ぐるみでの付き合いもあり。これだけ利害関係や繋がりがあると、いざというときに簡単には切り捨てられないよ。
劇中に出てくる「金と友情、ふたつ同時には手に入らない」は、まさに名ゼリフ。

頼りないグループのリーダーを演じているのはジム・スタージェス、イケメン俳優なのにとにかく情けなくて笑える。誘拐されるビール会社の社長さんにはアンソニー・ホプキンス、こちらはベテランらしく貫禄もたっぷり。
まあイギリス人なのでオランダの大企業のオーナーを演じるのは無理があるでしょう。
ルトガー・ハウアーなど多少マイナーでも、オランダ人の俳優を起用した方が良かったのでは。

強めの炭酸とのど越しが有名なハイネケン、ちょっぴりほろ苦い後味はまさにこの映画の結末のよう。
次はホプキンス主演の「最終目的地」でも観てみようかな。