酒とタバコと猫の日々

え、ただの日記ですよ。

ひとり飲み、仔猫と夜のささやき

昨夜も、休日の夜も、仕事帰りの夜も。部屋の片隅にある棚からブラックニッカの4リットル瓶を引き抜く。その重みに、何となく一日の疲れが溶けていくような感覚がする。

ストレートに飲む余裕は無いが、お金が無くても、美味しい家飲みは十分に可能だ。簡単にできる野菜炒めをフライパンに乗せ、大胆に醤油をたっぷり垂らす。その香ばしい匂いが部屋中に広がり、飲み物の準備が整った合図だ。

飲み始めると、ほどなくして小さな足音が近づいてくる。それは我が家の小さな王子、私のにゃんこだ。いつものことながら、彼は私が家で飲み始めると何故かそばにやってくる。私の声が聞きたいのか、ただ単に退屈しているのか、それともブラックニッカの香りが好きなのか。でも、それはどちらにせよ、ほっとする瞬間だ。

こうして一緒に過ごす時間は、ひとりでも寂しくない。静かな部屋、ブラックニッカの香り、手作りのつまみの匂い。それに加えて、彼の小さな鼾がこの部屋の背景音楽だ。

仕事から帰ると、彼がドアの前で待っている。その日がどんなに疲れた日であっても、彼が待っているだけで帰るのが楽しみになる。そんな夜、私たちのふたりだけの時間が、一日の終わりを飾る。

猫と一緒に飲む夜は、仕事の疲れも忘れさせてくれる。だから私は毎夜、猫と一緒に飲む。たまには外で飲むのもいいけど、この安心感は外では得られない。

猫が私の目を見つめ、その瞳に私を映し出す。それだけで、言葉はいらない。猫と私、私たちの時間。それは静かで、穏やかで、とても贅沢な時間だ。

そして、今夜もまた、私たちの時間が始まる。焼酎を飲みながら、一緒に過ごす静かな時間を楽しむ。そんな日々が続いていくこと、それが私の幸せだ。

この日常を噛み締めながら、私はまた明日も黒と一緒に飲む。家で一緒に過ごす時間が私の一番の贅沢。だから私は、これからも、黒と一緒に家で飲む。それが私の小さな幸せだ。